【体験談】初めての水上バイク 爽快感、釣り人、海の警察
友達に「水上バイク」なるものに誘われました。海の遊びらしいのですが、バイクという響きから何となく危険な匂いがして気が引けていました。しかし、何事も挑戦だと思い、お誘いに乗ることにしました(バイクだけに🤣)。
- 水上バイク(水上オートバイ、ジェットスキー)とは?
- 行く前のドキドキ、というより、ビクビク
- 初めての乗車
- 海ならではの楽しみ
- トップスピードの爽快感
- 釣り人との微妙な関係
- 天候と海のコンディション
- スマホでの写真撮影
- 用意しておけばよかったもの
- こういう人に向いている
- まとめ
水上バイク(水上オートバイ、ジェットスキー)とは?
水上バイクとは、その名の通り水上を走るバイクです。船舶やジェットボートに比べて小型なので体感速度が速く、風を切るような爽快感が味わえます。
水上バイクは「ジェットスキー」とも呼ばれます。初めて販売された水上バイクの名称が「ジェットスキー」であったことから、他の水上バイクも同じように呼ばれることがあります。
陸上のバイクと違う点は、自由度の高さです。海なので基本的には周りに何もなく、自由に走り回ることができます。運転する上でのルールが緩く、免許の取得も比較的容易です。
とはいえ免許がないと運転できないので、初めてジェットスキーを体験する人は、後部座席に乗せてもらうことになります。
行く前のドキドキ、というより、ビクビク
どんな危険があるか分からないので、事前に入念に調べました。
ジェットスキーでは、速いスピードで転落してしまうことそのものよりも、海に落ちた時にジェット噴射が身体に当たることが危険だと分かりました。
ジェット噴射が身体に当たると大怪我、最悪の場合には死亡します。過去にはジェット噴射で内臓が破れて亡くなった人がいます(怖い……)。
誘ってくれた人によると、水着と脱げにくいサンダルという軽装備で問題ないとのことでしたが、海上保安庁がウエットスーツの着用を推奨していたため、ウエットスーツを購入することにしました。
どんな人が来てどんな運転をするか分からないので、薄手の比較的安価なウエットスーツを購入しました🥲。
ビクビクしながら乗るより、安心して乗る方が楽しめると考えてのことです。自動車におけるシートベルトのようなものだと思うことにしました。
初めての乗車
当日、一緒に水上バイクをする人たちと車で海に向かいました。マリンスポーツ好きが集まるだけあって、明るい人が多く、なんだか自分も明るくなったように感じました。
海に着きました。3人乗りの水上バイクが複数台並んでいます。実物を見ると、水上バイクというだけあって、かなりバイクっぽい見た目です。
運転に慣れている人にお願いして後ろに乗せてもらいます。ドキドキです。
どれくらいスピードが出るのか分からないので、運転手の大きな背中にしがみつきます。他につかまるものがなかったので、運転手の背中がすごく頼もしく感じました。
陸上バイクと同じく、後部座席に乗ることは、運転手に命を預けることであり、運転する人の姿は格好良く映ります。女の子にモテるために免許を取る人がいるのも頷けます。
海ならではの楽しみ
海を走る水上バイクならではの特徴は、波に揺られながら進むことです。
波が高い場所を通ると機体が大きく揺れ、ジェットコースターのように上下に翻弄されます。
ジェットスキーはスリルと安心の天秤らしく、運転手の性格によってこのバランスが変わってくるようです。ジェットスキーには速度制限がなく、蛇行運転も可能で、運転のクセに左右される部分が大きいためです。
その日運転してくれたのは、「スピードスター」と呼ばれるほど高速で運転する方でした。
初心者にとっては怖いだけじゃん……と思いきや、その方はただ速いだけではなく、とても安定しており、初心者に配慮してくださる優しい方だったので、安心して乗ることができました。
トップスピードの爽快感
しばらくして水上バイクに慣れてくると、楽しむ余裕が出てきました。気持ちいい風を直に受けて開放感でいっぱいになり、歓喜の声を上げます。
すると、運転手も楽しくなってさらにスピードを出しました。
ついにトップスピードになります。
機体の最高速度ではなく、その日の波の状況下で出せるトップスピードです。風を切りながら進む、爽快な気分が味わえました。
釣り人との微妙な関係
しばらく水上バイクで遊んでいたら、横幅30メートルくらいの船舶が近づいてきました。僕たちと一定の距離を保ってうろうろしています。
ずっと見られているようで、なんだか怖いです。
どうやら、近づいてきた船は海上保安庁の船艇のようです。
実は、海上保安庁は救難救助だけでなく、「海の警察」として海をパトロールしています。
海上保安庁は、水上バイクで遊ぶ僕たちを監視していました。パトカーが近くにいる時の自動車のように、運転手はいつも以上に注意しながら走行することになります。
しばらくして、海上保安庁が来たのは、釣り人が「水上オートバイが近くにいてうるさい」と通報したからと分かりました。
のんびりと釣りがしたい人からすれば、ジェット噴射の音が迷惑だと感じるようです。また、水上バイクが近くにいると振動で魚が逃げてしまうので、あまり好ましい感情は抱いていないでしょう。
僕たちは釣り人がいる堤防から一定の距離を保って遊んでいたものの、さらに距離をとって邪魔にならない場所で遊ぶことにしました。
天候と海のコンディション
遊んでいる途中で気になったのが、海の汚さです。木の枝やロープ、プラスチック製品などのゴミが大量に浮いていました。
海には人間が出したゴミが大量に流入しているとはいえ、普段の海は表面にゴミが浮いておらずもっと綺麗です。
その日の海にゴミが大量に浮いていたのは、前日の台風のせいのようです。
水上バイクがゴミを巻き取ってしまうと、エンジンがかからなくなり、別の水上バイクにけん引してもらわなければ陸に帰れなくなります。
海のコンディションは天候に左右されるので、水上バイクもまた天候に左右されるのです。
他にも、波が高い時は水上バイクが呑み込まれて危険なため、予定していた日に遊べないことがあるようです。水上バイクが好きな人は海の天気予報を常に気にしています。
スマホでの写真撮影
水上バイクに乗りながら写真を撮るのはなかなか難しいです。恐らく海岸やボートからの方が綺麗な写真が撮れます。
写真撮影で気をつけることは、スマホを海に落としてしまうことです。首下げの防水パックに入れればスマホに防水機能がなくても何とかなり、海に落とすリスクを減らせます。
水上バイクでは上下左右に揺られるので、首から下げていてもスマホを海に落としてしまうことがあります。
海に落としてしまうと見つけるのが非常に困難なので、絶対にスマホをなくしたくない人は、そもそも水上バイクに乗る時に携帯しないことをおすすめします。
誘ってくれた友達は頻繁に水上バイクで遊ぶため、1年で2回もスマホをなくしたらしいです。
用意しておけばよかったもの
持っていかなかったもので一番用意しておけば良かったと思ったものは、マリンシューズです。
僕はベルトの留め具つきのサンダルを履いていったのですが、海岸で砂が入ってあまり気持ちいいものではありませんでした。
水上バイクに乗っている時は、脱げなければ何を履いていようがあまり関係ないですが、海岸で乗り降りする時や海岸を歩く時に素肌が露出していると、ゴツゴツした石や枝に素肌が当たって危険です。
その点、マリンシューズは足を丸ごと包んでくれるので安心です。
また、サンダルであれば足裏と靴底の間に砂が入って不快ですが、マリンシューズではほとんど砂が入ってこないようです。
マリンシューズでは足全体が包まれるので、サンダルの形に日焼けしてしまうこともありません。
こういう人に向いている
乗り物が好きな人
自動車やバイクの運転が好きな人に合うと思います。風を切る爽快感は陸上バイクに似たものがあるかと思います。
ドキドキを味わいたい人
上下左右に揺られる水上バイクはスリル満点です。普段より魅力的な運転手にもドキドキするかも……?
日焼けが気にならない人
海には日差しを遮るものが一切なく、海面からの反射光も強いです。日焼け止めだけでは防ぎきれないため、日焼けは不可避です。
まとめ
ビクビクしながら参加した水上バイクでしたが、とても楽しい経験ができました。ウエットスーツまで購入してしまいましたが、安全面だけでなく防寒にも役立つので、寒がりの僕にはとても助かりました。
全く知らない世界に飛び込むと新たな発見があって面白いなと思いました。興味がある方はぜひ水上バイクに挑戦してみてください!